2025年3月19日
大阪ほんま本大賞受賞、山本周五郎賞ノミネート等今もっとも注目の小説家・寺地はるなさんによる連作短編集が本日刊行です。
本作は、U-NEXT で連載した7作の短編小説を、単行本化にあたり換骨奪胎、大幅に修正を施し、長編小説とした作品です。 書籍化にあたり、U-NEXTでは連載版と書籍版それぞれを配信しますので、ぜひ読み比べてみてください。
「万事よろしく」と書かれた手紙、妻が町内会のフリーペーパーに綴った自伝、夫が残した未発表原稿の数々から、売れっ子作家・匙小路ルイが友人・谷川夫婦の消息を追い、ついでに、夫婦のことを新作の題材にできないかと思案する。「私は本当に、谷川くんたちのことを書いても、いいのかな」。そんなルイに異変が起こった。見えるはずのないもの――自分でボツにしたキャラクター――が見えるようになったのだ……。はたして、夫婦は無事なのか? ルイの〝怪奇現象〟は解決するのだろうか?邪気のない噂が邪気混じりの噂を巻き起こしていく。商店街の一角にある風変わりなスナックの急な閉店と、そこの夫婦の蒸発にまつわる噂と真相についての連作短編。人気作家・寺地はるなが描く「物語ること」の功罪。
本体価格:【紙】1600円(税抜)
つくり:四六版並製
ISBN:【紙】978-4-911106-33-4
装画:朝倉世界一
装幀:小川恵子