夏目りく
「指切りげんまん、嘘ついたら針千本飲ます。指切った。」海に囲まれた男の楽園──遊郭の島『鬼咲島』。親友の誘いで鬼咲島に足を踏み入れた及川は、一人の遊女に惹かれ、禁断の恋に落ちていく。しかし、彼女にはある『秘密』が…。次々と死んでいく島の客たち。血塗られた孤島で、欲と憎愛が連鎖する──。